京都国立博物館に狩野永徳を見に行ってきました。
http://eitoku.exh.jp/index.html
会期が一ヶ月しかないので連日混雑が報じられていたので金曜の夕方を狙ってみました。着いたのは5時頃この時点で10分待ちの入場制限でした。ラッキーでした。
館内を何度も逆行したりしてウロウロしたけど、やっぱり最後の部屋(檜図屏風と唐獅子がある)と花鳥図襖がよかったです。あの唐獅子が上下を切られる前の状態、つまりは実際飾られていた部屋というのが見たいと切に思ったしだいです。 (その前には秀吉が座っていたそうですが…。)
今まで見た狩野派で一番印象に残っているのは二条城の狩野探幽。奥まった壁に描かれていた松だけど豪快でかっこよかったです。あれだけの建物があってこそ映えるんでしょうね。だからこの唐獅子があった場所もすごいところだったんだろうな…。 (一説には大阪城か聚楽第かって言われています)
洛中洛外は・・・・やっぱ人だかり;;;細かすぎて;;;単眼鏡の力を借りないと見えない;;;;
こちらは東福寺の天通橋。タイトルはたまたま一緒に行ったからなんですが、東福寺は永徳とまったく関係ないわけではないみたいです。展示で初めて知ったんだけど、永徳が描いた焼失した東福寺法堂の天井に描かれていた龍の下絵がありましたから。
今年の紅葉は11月下旬から12月みたいですね…。
永徳の続き:
11/10深夜にNHKで永徳の技法についての番組がやっていました。千住博氏が花鳥図襖の梅の模写に挑戦していました。目的はどんな画材と道具で描いたか…みたいですけどね。あの幹はわら筆というので描いているそうです。こういう筆跡を残すのはどんな筆なんやろー??って思ってたからすっきりしましたよ。(^^;) 後の絵師にも伝わった「永徳のわら筆」というものらしいです。
笹も葉も梅の枝も一気に描いているのはいろんな道具を駆使してるわけですね。
あと墨。同じ墨であそこまで濃淡を描き分けるには日本のにかわではなく中国のものでないと不可能なんだそうです。
材料や道具にもとことんこだわった結果なんですねー。
花鳥図襖の梅は雪舟の気迫に満ちた梅とは違った魅力がありました。
東福寺続き:
東大寺と興福寺から一字づつとった名前だそうですが、なんちゅうか安直;;;宗派も違うのに…;;。秋は特別公開がたくさんあって見どころいっぱいです。
左が上にも書いた法堂の後に建てられた本堂。今天井を飾っているのは堂本印象のデカイ龍です。上ばっかり見てると首が痛い…。拝観するのに800円。
右は三門(国宝)なんとこれも今なら800円だせば2階に登れます。(登ってないけど;;;)日本最古の三門だそうです。
東福寺の瓦
埋没して出土したときも一目瞭然の名前入り瓦。左は本堂のもの。横から見たときは普通の鬼瓦かと思ったけどこの蛇みたいな身体は何??
右は龍吟庵に置かれていたもの。多分新しいものが国宝の方丈にあるんでしょうね。この龍吟庵へ渡るため洗玉澗に架けられている橋も古いそうだが短いから今まで保っているかもね。
左は方丈横の庫裡の留蓋。唐獅子なのか狛犬なのか?なんか愛敬があります。しっぽはこわれたのかな?
右は同じく庫裡のもの。桃の留蓋は他にもありましたね。
東福寺の建築はほとんどが瓦屋根なのでこういうのを探す楽しみがあります。
コメント
紅葉の時期になると東福寺も様変わりするでしょうけどね…。
>やや筋肉痛には
やー私も筋肉痛になりましたよ。足もちょっときたけど、写真をたくさん撮ると腕が堪えるんですよー。撮ってるときはわかんないんだけど後でね…(>_<)
撮った写真は何で見てます?ニコンのソフトかな?
私は以前iPhotoでしたが、今は自分でフォルダーわけしてAdobe Bridgeで見てます。
しかし、東福寺と永徳の人の数は対称的でしたね。
まだ写真をチェックしてません。
バシャバシャ撮るのはいいけれど、後に結構時間かかったり。
やや筋肉痛にはど~ゆ~こっちゃと思いましたが
軽い運動でいいのかも…。