高野山の石楠花

060515-1.jpg 060515-2.jpgきのうは高野山へ石楠花を見にじゃなくて撮影するためクライアントの寺院へ行ってきました。残念ながら去年より少なめですが、ちょうど見頃です。
撮影終了後、せっかく来たのだからと…まずは本山(金剛峯寺)へ。ここの境内にもたくさん石楠花があって、うっそうと木々の間に幻想的な薄ピンク色が浮かび上がります。
多分この時期だけじゃないでしょうか?この中に観光客が入るのは…。


060515-5.jpg 060515-3.jpgこんなに満開の石楠花に巡り会えたのは初めてなのですが、ここはやっぱり金剛三昧院さんへ行かないわけにはいかないですね。何せ天然記念物の石楠花ですから。ブンブンと蜂の羽音が耳鳴りのようにしてくる小山のような石楠花は、やっぱり圧倒的な迫力があります。

060515-4.jpgこのお寺はまた国宝の多宝塔でも有名です。(左奥に屋根が見えています)高野山に現存する建造物で最古のものです。総高は14.9mあり、貞応2年(1223)ごろの建立だそうです。金剛三昧院は約800年前の鎌倉時代に北条政子が夫源頼朝菩提の為に創建したもので、他にも重要文化財の経蔵(右に見えています)、六本杉(中央)といわれる巨木もあって歴史を感じさせます。

コメント

  1. kaga より:

    元さん、お久しぶりです。
    なんか元さんにコメントしていただくと、写真の見方が変わりそうなくらいありがたいお言葉です。
    本山の林にある石楠花は、ほんとに素敵です。点在している感じを伝えられたらと、何枚か撮ったのですが、なんかいまいちの出来でした。これは違う天気の時のほうがいいのかもしれません。あの日は曇りでどこを撮るのも好都合でしたが、この林の中は違う天気がいいやろな…と思いました。よく奥の院で出てくるような朝靄の中に光が射してるような場面も素敵でしょうね。単に霧でもいい感じ。
    この時期人がいない時に行けて、金剛三昧院はほんとうにラッキーでした。土日ならきっとすごい人なはずです。

  2. 元夏迪 より:

    澄みきった清水に薄墨を溶き、画面に流した込んだような、と言えばよいのでしょうか、かそけくたまやかな風情が漂っていますね。石楠花の株の大きさに驚き、花の霊気に感じ、また金剛三昧院に、高野全山に立ち籠める気の湿り気が肌を侵します。幽邃の二文字を想い出す御写真です。

  3. kaga より:

    宗教はお互い影響しあってるから、ややこしいね。
    でも元は違うものでしょ?
    蔵王堂の権現は三体あって釈迦如来と千手観音、弥勒菩薩の権現だそうですが、こんなふうに変化(へんげ)した蔵王権現は日本独特らしいです。こんな荒ましい姿で現れるというところが修験道ならではなのかな…とか思いました。

  4. 久多爺 より:

    いや、それがねえ
    ttp://www.infonet.co.jp/nobk/kwch/enno.htm
    によると、
    「吉野の金峰山に行き、ここで、蔵王権現を感得する。彼は、憤怒の形相すさまじいその仏の姿を」
    とあるけど、これは不動明王だよね。すると大日如来なのさ。で、
    「修験道は山岳信仰を基底に置き、それに密教と道教が習合したもので、」
    とあるから分からなくなっちゃったの。

  5. kaga より:

    >妄想想像で巡礼は済ましたいなあ
    だめプー、そんな手抜きは。(^^;)

    山伏って仏教とは直接関係ないんじゃないですか??
    山岳宗教っていうのかな…あれじゃないの?

  6. 久多爺 より:

    いやあ心頭滅却ならぬ妄想想像で巡礼は済ましたいなあ^^;
    そ、展覧会が開かれた時に
    吉野・大峯の蔵王権現である。凄まじい怒りの形相の不動明王であるが不思議に正面から見るその顔は安らぎに満ちている。
    と以前書きました。
    今でも山伏と僧侶の違いがよくわからないのだ。^^;

  7. kaga より:

    なんとストラップに南無大師遍照金剛ですか!
    私のBonJoviとはえらい違いや;;
    じゃーどうです?四国巡礼とかは?
    高野山も仏教の修験場だと思いますが、吉野、熊野は役行者に発した修験道ですよね?吉野の蔵王堂を見ればわかるのですが、すごく荒々しいです。

  8. 久多爺 より:

    ああそう言えば高野山は修験場だったですよね、あれ熊野だったかな?世田谷美術館へ吉野熊野高野山展へ出かけた折厳しさに溢れていたような気がする。^^;僕の携帯ストラップも実は南無大師遍照金剛だったりするのだ。

  9. kaga より:

    >やっぱ対峙というより向き合う
    ふーん、久多さんはそういう感じですか。自分と向き合うという意味もありますね。
    私が対峙って書いたのは気を抜けない真剣勝負のような一面があるように思うからかな?夜通し続けられる勤行とか多いし…。密教ってやっぱり厳しいイメージがあります。

  10. 久多爺 より:

    >なんとなく後ろめたい
    分かるな、体裁だけ頭下げちゃったってのが悪い気がするよね。
    やっぱ対峙というより向き合うでいいんじゃない?
    そうなあ、宗教等の意味の取り方は人それぞれだしどうこう言えないけど時間とか歴史とか人の一生以上存在しているからこそ重いのだろうね。

  11. kaga より:

    造りがいいということはないと思うのですが、規模は本殿のほうが大きいですね。誰にとっての内装か…の違いはありますね。

    お寺でお勤めをされている方は本堂に入られるとき必ず一礼されます。こういう時、部外者の私はなんとなく後ろめたい気がしますね…。信心もないし;;
    本堂は仏様仕様というか、仏(先人も含めて)と対峙(うーん、こういう言い方は良くないのかな…)する場だと思います。そういうところに豪華な襖絵はいらないのでしょうね。
    1m程もある位牌を納めた煤けた厨子なんかも並んでいて、やっぱり空気が違います。だから本堂で写真を撮る時はなんとなく緊張します。(^^;)

  12. 久多爺 より:

    よーわかりました。^^
    けど、もしかして本堂より本殿の方が、つまりご本尊より人の方が造りが良い?
    >ってなんか観光ガイド出来そうやなー>私。;;
    そこまで知ってるからこそ仕事も立派にできますのやで^^うんうん。

  13. kaga より:

    本堂はご本尊を祀っているところで廻向とか供養、護摩など本来の宗教行事をするところですね。お寺では一番の聖域でしょうね。

    本殿はまー客殿みたいなのかな?ここには大広間があり小さな祭壇もあります。そしてVIPのための客間が続きます。ここは上段の間があり上げ天井や襖絵など一層豪華な作りになっています。
    時代劇でいうとお殿様が座ってるような一段高くなっているところですね。
    その他は一般の客間や台所など諸々あります。

    ってなんか観光ガイド出来そうやなー>私。;;

  14. 久多爺 より:

    奥の院!響きが違うなあ^^;
    ところで本殿と本堂の違いとは?

  15. kaga より:

    えーひーちーさん恐いのですか?
    もう何度も行っているので全然恐くないですよ。いや何度も行かなくても恐くないか…。
    高野山のお寺にはお墓が隣接していないので一般のお寺とはちょっと違うかもしれませんね。それに宿坊なので旅館みたいな一面もあります。

    恐いのはやっぱり奥の院ですね…。昼間でも暗くて歴史上の有名な方々のお墓が延々と並んでいますから。
    ろうそくまつりの時、奥の院で夜に写真を撮ったことがありますが、さすがにあれだけ人がいると何も写ってませんでした。(わからんだけかもしれないけど;;)

  16. ひーちー より:

    お寺に一人で撮影に行かれるんですか?
    僕は怖がりなので一人じゃ無理です。
    写真なんて・・・・
    何か写りそうで怖くて撮れません。

    あ、でもお花きれいですね。

  17. kaga より:

    あはーもうお寺さんに行くのは慣れてますから;;本山事務所は入ったとたん白檀の匂いがしますよ。正面には仏像と曼荼羅。でも中はパソコンいっぱーーい。(^^;)
    苔むしていいるのはいい味だしているのですが、本当は老朽化で荒れています。特に本殿(3枚目右側。因に本堂は正面の建物)の屋根は相当ひどそうです。
    高野のお寺はどこも桧皮ぶきが多く修復も大変なんですよね。銅板の屋根にしても30年もするとボロボロになってくるそうです。

  18. 久多爺 より:

    お寺さんがクライアントというのもなかなか渋いです。
    こんもりとした感じがしゃくなげに相応しいよね。でも最初ツツジと見分けられなかった^^;
    3枚目と5枚目の本堂というか建築物が屋根に苔むしていてそれもまた渋いっす。

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