今日行けば写真写りもさぞよかったとは思いますが、残念ながら昨日は強風で寒いし、雨やら霰が降るわでめまぐるしい山の天気を満喫した一日でした。(晴れ間もあったけど)
さて吉野では世界遺産登録記念で昨年から1年間秘仏を公開しています。この秘仏とは金峯山寺の蔵王堂にある本尊・金剛蔵王権現。普段は固く扉を閉ざしている厨子がすべて開かれていて、大迫力の3体の秘仏の前に座るとなんとも言えない気持ちになります。中央の釈迦如来(7.3メートル)だけライトアップされていて左右の弥勒菩薩(5.9メートル)と千手観世音菩薩(6.1メートル)は彩色が見えなくて残念でした。あーでもこの3体私の目から見るとほとんど違いがありません。わかるのは釈迦如来だけ右手の印が違うくらい。すべて忿怒の形相で肌はインディゴ、金色の装飾具と極彩色の衣装を身にまとっています。去年「祈りの道」を見に行った時のあの蔵王権現は木目のままで美術館で見たから余計かもしれないけど迫力はあったけど像というイメージしかなかったですが、こちらは場所もあいまって崇拝する対象、畏敬の念を感じました。まだ見られていない方は是非!ご開帳は6月30日までです。
金峯山寺(きんぷせんじ)
秘仏の画像はこのページで見られます。
吉野にはみどころは沢山あります。後醍醐天皇、義経ゆかりの吉水神社では往時の名残を見ることができます。ここも金屏風や義経の鎧などいろいろ公開しています。
で、もうひとつ画像は、最後に訪れた「水分神社(みくまりじんじゃ)」
落葉のシーズンんということと天気が悪いということもあるのでしょうが、印象は…幽霊でも出そうな場所でした。;;人はいないし苔むしているし…すべてが悠久の時を経てきたって感じで荒廃すら感じました。ここは本殿は3つの社殿がひとつになった横に長い建築でその反対側にこれまた長い拝殿。それぞれを幣殿と楼門、回廊がつないでいるイスラム建築の中庭のような感じでこういう形式は見た事がないです。だから本殿を間近で見ることが出来ますが、これがほんとに苔むしていて青銅はすべて緑青色でした。
庭にある老木のしだれ桜。雰囲気満点?
コメント
ほんとに観光客の少ない日でした。おかげで閉まってる店なんかもあって…;;4月いっぱいはすごい人出になると思うけどそれを外せば多分マシなはず。
写真に人陰がないのがすごいと思ってしまいます。
ホント、厳かな感じしますね。
行ってみたいです。
そうあの権現様ってこれ?って思う程控えめに鎮座していました。
「みくまり」ですね。駐車スペースは2台分しかないし、そこまでの道は「えーこの道行くの!!!」って思う程狭くて急傾斜です。対向車がないのが唯一の救い。行きは林道を通りましたが、強風のせいで道路には枯れ枝がたくさん落ちていてひどい状態でした。昔奥千本まで車で行った記憶があるのですが、未舗装の山道でしたね。
おお権現様も無事お戻りの様子、何よりです。片足立ちはさぞお疲れでしょう(^_^。
みまくりだっけ?今でこそ車で行けるだろうけど、建立当時はさぞ難儀な道中だったんだろうねえ。