熊本初日は三池炭鉱 宮原坑などの大牟田をまわりました。
まずは旧三井港倶楽部のレストランでランチ。オムライス倶楽部風セットをいただきました。生演奏もあって優雅なひととき。
旧三井港倶楽部は明治41年、三井財閥の迎賓館として、清水組(現在の清水建設)の設計によって建てられた明治を代表する優美な洋風建築物です。入って正面にある応接間も華やかです。
ロビーから各部屋へのドアには炭坑の名前がつけてありました。
日本福音ルーテル大牟田教会
建物はヴォーリス設計事務所によるものだそうです。裏手は幼稚園?みたいですが今はやってないような…
旧三川電鉄変電所(現サンデン本社屋)
順光側は平日だからか駐車場は車がいっぱいでちょっと残念。この建物、今は倉庫のように使われてるようで内部見学できないも残念です。上部の明かり取り窓にステンドグラスがはまっていたけど変電所当時のものなのかは不明です。
いよいよメインの三池炭坑万田坑です。予想以上に見応えがあって時間が経つのも忘れるくらいでした。万田坑の他にも宮原坑もあったけど時間がなくてまわれませんでした。;;
万田坑は「明治日本の産業革命遺産」として世界遺産に登録されました。第一竪坑と第二竪坑があり規模の大きい第一竪坑は先に廃止になり取り壊されてしまっていますが、第二竪坑は平成9年(1997)まで維持されていただけあっていろいろなものが残っています。第二竪坑だけでも見応えがあるのに第一竪坑が残っていないのは残念ですね。
職場と事務所
職場には万田坑のメンテナンスを行っていた場所で工作機械が残っていて興味深いです。
風が弱まった時をみはからって水に映る抗櫓。
第二竪坑坑口から外を見た様子。細長いケージ(昇降用エレベータ)の錆び具合がなんとも…(^^;)
第二竪坑坑口。柵で囲われているの部分に穴が…。明治41年完成。人員昇降および排水、排気の用途として利用され、石炭は揚げていないそうです。上を見上げると坑櫓がそびえています。右の写真は外からの坑櫓。陽が傾いてきました。
第二竪坑巻揚機室にある巻揚機。中2階にある機械は、資材巻き上げ用のウインチで2階にある機械が人員を昇降させるケージを巻き上げるものだそうなのでこれは資材用かな。ここはヘルメット着用での見学で階段も狭く機械がいっぱいで注意が必要ですがテンションは上がりますね。
煙突の基礎部分。こんな煙突が全盛期には5本あったそうです。炭坑節の「あんまり煙突が高いので、さ〜ぞ〜やおっ月さんも煙たかろう」の一節を思い出しますね。
最後の写真は三池炭鉱専用鉄道敷跡。線路跡にそって鉄塔が並んでいるのがおもしろいです。